本宿について

地形の特徴

静岡県駿東郡長泉町本宿区は、北に富士山を仰ぎ、東に箱根山と西に愛鷹山を望み、町の中を黄瀬川が流れている風光明媚な地域です。 

黄瀬川にある鮎壷の滝は、伊豆半島ジオパークのジオサイトとなっており、約1万年前に富士山から流れ出た溶岩が重なり、約10mの滝となっています。 

本宿区は鮎壷の滝の下流域で黄瀬川の扇状地域内にあり、地質的には砂礫層が多く水の浸透性が高い土質となっています。

 

本宿用水は鮎壷の滝上流から500mの隧道と2㎞余の水路で構成されています。  


長泉町と本宿区の行政区画


長泉町の行政区画

本宿の区画図



交通と産業

本宿は静岡県の東部に位置する長泉町にあり、長泉町は新東名高速道路、東名高速道路、国道1号線、国道246号線、東海道新幹線、JR東海道線、JR御殿場線、等と主要な交通網が交わる利便性の高い地域となっていることから、首都圏への通勤者も多く、土地利用等の開発が進み静岡県の中で最も人口増加の高い町となっています。

 

長泉町本宿区には特種東海製紙株式会社三島工場や協和キリン株式会社富士事業所の大手企業とともに多くの中小事業所があり本宿区内の大半は住居地域となっています。

 

長泉町の総世帯数は約19,500世帯・総人口43,500人、本宿区は約970世帯・約2,100人が居住しています。


地名の由来

黄瀬川駅の中心地であったことから本宿の地名が付いた

古代から奈良時代にかけて整った律令制度は、天皇を中心とした官僚体制となり、広域地方行政区域として五幾七道が整いました。

京都から関東に臨む主要街道は、東海道として西から黄瀬川駅に至り、黄瀬川駅から足柄街道を北上して関東に入るルートが主要街道でした。

本宿は、東海道の黄瀬川駅の中心地として、厩(うまや)や旗小屋・鍛冶屋・小料理屋等が立ち並ぶ賑やかな街となっており、この時代に「本宿」と呼ばれるようになったと言われています。

主要街道のルートが変わり本宿は衰退した

その後、重なる富士山の噴火や黄瀬川の氾濫により、足柄街道が不通となったことから、箱根越えの道路が主要街道となっていきました。 

そのため、黄瀬川駅の中心地は沼津側に移り、主要街道は沼津から三島を通り箱根越えとなる現在の国道1号線となりました。

 

いつの時代からか、本宿村は華やかな宿場町から農業中心の寂れた村落に変わっていきました。

 


神社仏閣

諏訪神社

本宿村の村社として祀られ、本宿用水設置に伴う新田開発により元和5年(1619)現地に遷座しました。祭神はタケミナカタノ神です。

雲龍寺

浄土宗の寺で三島市内にある蓮馨寺の末寺であり、本宿村領主の天野康景が奉納した弘法大師作の大日如来像と不動明王像が祀られています。